イヌイットの食生活イヌイットの食生活は、ω(オメガ)-3脂肪酸の摂取が多いために心臓、血管系疾患がほとんどないことが知られていましたが、科学的な根拠が明確にされたと米国心臓協会からの発表です。AHAの学術誌であるCirculationの11月18日号に掲載され、タイトルは、「Fish Consumption, Fish Oil, Omega-3 Fatty Acids, andCardiovascular Disease」。 現在、全文をこちらで閲読できます。 (リンク先の運営次第で変更になることがありますが、ご了承下さい)。 http://circ.ahajournals.org/cgi/content/full/106/21/2747 ω-3が含まれているから・・、青魚は万人に良い・・・、とかの情報は、あくまでマスコミ的な知識情報です。 ω(オメガ)-3脂肪酸の中に含まれるエイコサペンタエン酸(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)は、血液を浄化、サラサラにする。 循環器系の臓器によいといわれ、脳細胞の2/3を占める脂肪酸であり、胎児や新生児の脳の発育に影響が強く、妊婦、授乳期の母親は積極的な摂取が大切だといわれています。 脳の構造から、妊娠前から2歳までのDHA・EPAの摂取量が脳を決めるとまでいわれていて、賢い子孫のほしい方には重要な情報だと思います。 かつて日本人が賢明で健康的だった魚を好んで食べていたからだという疫学調査も発表されています。今や魚嫌いが増え、消費量が減り、賢くなくなったといわれ始めているようです。これらの脂肪酸の摂取の多い人は、うつ病になりにくいことや、アレルギー反応を押さえることもわかっています。 日本のサプリメントについて よいものを選ぶポイントは、 ☆DHA・EPAを2g摂るためにはどのくらいの量のカプセル数が必要か、数量の少ないものが高純度と思って差し支えないと思います。 最も科学的といわれている健康雑誌・日経ヘルス誌にでていた日本の代表的なメーカーのカプセルを計算したところ、143カプセルも必要となりました。 調べた中で最も少ないメーカーは4カプセルです。 ☆新鮮な魚が材料か 新鮮な魚ではなく、アラなどの廃材から抽出しているメーカーもかなりあります。蓋を開けた時や飲む時の臭いの強いものは要注意です。 新鮮な魚を材料にしたものは臭わないので、魚きらいの人もOKです。 ☆酸化防止剤としてビタミンEが配合されているか 冠動脈疾患予防のためにω-3脂肪酸の摂取を、AHAが声明を発表 米国心臓協会(AHA)は11月18日(現地時間)、冠動脈疾患予防のために、ω(オメガ)-3脂肪酸の摂取を推奨する旨の声明を発表した。 ω-3脂肪酸に関する疫学的研究や、無作為化比較試験(RCT)の結果に基づく報告が蓄積され、「ω-3脂肪酸が冠動脈疾患のリスクを軽減することが明らかになってきたため」 (AHANutrition委員会のPennsylvania州立大学Penny M. Kris-Etherton氏)。 具体的な推奨内容は、冠動脈疾患の人とそうでない人、中性脂肪値が高い人の3つのカテゴリーに分けて定められている。 (1)冠動脈疾患を持たない人に対しては、様々な種類の魚(なるべく脂肪が豊富な魚)を少なくとも週2回食べることを勧めている。大豆、キャノーラ、クルミ、アマニのような植物油や、クルミやアマニのようなαリノレン酸を多く含む食品でも構わないとしている。脂肪を豊富に含む魚として、サケ、マス、ニシン、イワシ、サバ、マグロなどを提示した。 (2)次に、冠動脈疾患を持つ人には、なるべく魚油からエイコサペンタエン酸(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)を1日当たり合計1g取るように推奨。 (3)最後に、高トリグリセリド血症の人(中性脂肪値を下げる必要がある人)には、カプセルの形でEPAとDHAを1日当たり計2~4g摂取するように勧めている。 ちなみに、米国では、ω-3脂肪酸は1日当たり平均1.6g摂取しているが、このうちαリノレン酸が1.4gで、EPAやDHAは0.1~0.2gに過ぎない。 なお、レストランやファーストフードなどでよく見かける、市販されている調理済みの魚のフライ(多くの場合、冷凍)は避けるべきだとしている。 ω-3脂肪酸が少なく、体に良くないとされるトランス型の脂肪酸が多いことが分った。 ジャンル別一覧
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